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P2Pの危険性

第二章

P2Pの危険性


あなたが、個人で楽しむ目的のみで無修正のアダルト動画を保有していてもなんら罪に問われることがないことは第一章で解説しました。

本章では、個人で楽しむ目的のみで保有していたにも関わらず、罪に問われる可能性がある、その危険性について述べます。

■Winnyに代表されるP2Pの危険性

公官庁の機密情報、企業の顧客データ、個人情報の流出、さらには開発者、利用者の逮捕などで連日連夜ニュースで報じられたWinnyのことはご存知だと思います。

簡潔に言うとWinnyとはネット上でファイルを共有するソフトです。ここに刑法175条の問題が絡みます。あなたが、Winnyを通じて無料で無修正のアダルト動画をダウンロードするとします。

このことは、とりもなおさず、あなたのパソコンを中継してさらに別の誰かに無修正のアダルト動画をばら撒いていることになるのです。

これは、立派な刑法175条違反に該当する行為です。

Winnyはただ単に好きなものを無料で好きなだけダウンロードできるソフトではありません。Winnyを利用するユーザー間でファイルを共有していることを知っておかなければなりません。

さらに、Winnyの危険性はこれだけにとどまりません。

Winnyのネットワーク上には恐ろしいまでのウイルス、スパイウェアが蔓延しています。公官庁の機密情報の流出事件などは全て、Winnyウイルスの仕業です。

詳細は省きますが、このウイルスに感染するとあなたのPCにあるファイルが勝手にネットワーク上に公開されてしまいます。このことによって、あなたは刑法175条違反に問われるのみならず、あなたの個人情報はネットワーク上に永久に公開され続けることになります。

無料の甘い罠に誘われてWinnyを利用することは、あなたの人生そのものを台無しにする恐れがある行為といえます。

(注)上記の危険性は何もWinnyだけの話ではありません。Winnyに類似する他のP2Pソフト全てに当てはまる危険性です。




参考:
Winnyウイルス
Winny個人情報流出まとめ